今から丁度1年前、AさんとBさん、そしてT氏と私の4人で行った都民の森ヒルクライム。
当時の私はまだフラットペダルでレーパンも恥ずかしくてレーパンの上にハーフパンツを履いていました。
私にとっては初のグループライドではなんとか足着きはしなかったもののバテバテヘロヘロで風張峠まではいけずに都民の森でUターンして終了した苦い記憶が蘇ります。
あれは確か都民の森を登り切り、T氏を待ちながら休憩している時のAさんとの会話でした。
Aさん「どうだった?キツかった?」
yaki「いや~、キツかったけど楽しかったです!みんなと走るとやっぱり違いますね(^_^)」
Aさん「ここね、wiggleっていう海外通販やってる会社がスポンサーで毎年ヒルクライムの大会やっててね。ゴールはもう少し先の風張峠ってとこなんだけど、ガチのレースって言うより終わった後に軽食食べたり太鼓とかあったりお祭りみたいで楽しいんだよ~。」
yaki「へえ~。そうなんですか!実は目標として来年あたりに一つイベントかヒルクライムのレースに出てみたいと思ってるんですよ!サーキットとかでやるレースは落車が怖いのでwww」
Aさん「じゃあ、来年一緒にでようか?Bさんもでるし、チームの他の人も出ると思うからさ(^_^)」
yaki「なんか楽しそうな大会なので是非!じゃあ、頑張ってタイム出せるようにならないと!」
なんて会話をノリでしておりました。
あれから1年が経過しようとしていますがAACRを逃した私は一度もイベントには参加した事がなく、このままだと今年も何にも参加しないで終わってしまいそうだな・・・。
と思っていたところ、AさんのチームでHINOHARAステージをまとめて申込をする為に希望者を募っていました。
今年は1つイベントかレースに参加すると言っていた手前(若干「え?前言ってたしもちろん出るよね?」というオーラも感じつつ)、都民の森なら家からも近いので思い切って参加に踏み切りました。
まさか本当に出るとは思っていませんでしたが\(^o^)/
Contents
当日までの流れ
申込をすると郵送でゼッケン、計測タグ、参加賞の引換券やもろもろの流れや注意事項を記載した紙が送られてきます。
初めてのレースなので不備のないようにしっかり当日の流れや細かい規定を読みながらコースの全体を見てみます。
こちらがHINOHARAステージのルート。
ゴールは都民の森の先の風張峠、全長25kmで約1000mアップするようです。
残念ながら怪我で今回は参加のできなかったAさんによると、タイムを出すには最初のアップダウン区間で「良い列車に乗れるかどうか」との事。
前半は集団で進んで後半は本格的なヒルクライム、なんだからヒルクライムというより本格的なロードレースみたいで少しだけテンションがあがります(^_^)
そして忘れてはいけないのが「足切り」という点、HINOHARAステージは制限時間120分、都民の森までを90分までに通過しないと「足切り」。
つまり事実上そこでリタイア(DNF)となってしまいます。
この都民の森まで90分というのが遅いのか速いのか判りませんが、速い人で1時間切るというレベルなようなので休憩したりあんまりのんびりしてちゃダメなタイムな気がします。
知っている人もいるかと思いますが、私最近本格的に夜な夜なローラーを回しております。
ローラーは非常にキツイのですがロードバイクを楽しむためにはある程度の走力も必要な事を知り、なんとか努力を継続しています。
数か月ではありますが自分なりに頑張ってはきたのでDNFは避けたいところ。
天気の関係で試走が一度もできずに今の自分が何分で登れるのかさっぱりわからないという状態ですが、ひとまず今回の目標は足切りされないで完走という事にしてレースに臨みます。
前日の準備
まず迷ったのがボトルの数です。
タイムを競っているので水が無くなったからといってそこら辺の自販機で補充する訳にもいきません(最悪仕方ないとは思いますが・・・)。
だからといってダブルボトルは重くなるし必要か微妙なところ。
そこで色々な人のブログを見てボトルは1本で行くことにします(710mlの大きいボトルです)。
次に問題なのがパンク修理の道具です。
パンクしたらDNFと割り切って何ももって行かない人も多いようです。
ツールケースを外してみると確かにかなり軽くはなります。
ただ、回収車がいる訳でもなく、パンクした場合の退避は自己責任のようです。
数キロの短い距離なら頑張って歩いて戻ってはこれますが、都民の森は片道25kmあるのでパンクした場所によっては歩いて戻る事が不可能になる可能性大です。
そうなると絶対誰かに迷惑かけるし、なにより今回の目標は完走。頑張ってパンク修理してまた走り出せばタイムにもよりますが完走はできるかもしれません。
そう考えた結果、最低限チューブを一つとCO2をもって行くことにしました。
ちなみにHINOHARAステージは前日受付などはないので、当日スタート位置に集合時間までに集まればOKです。
ただし集合は6:15で6:30にレーススタートなので朝起きていろいろ準備している時間はあまりありません。
朝慌てて準備をしてうっかり忘れ物をする事はよくあるので前日に準備をして、しっかりと寝て、朝起きたらそのまま車で会場へ向えるようにしておきます。
しっかりと寝て体調管理する事や準備をする事、レースは前日から始まっていると言っても過言ではありません。
当日は朝5:45に指定駐車場へ到着
早起きして眠い目をこすりながら檜原村を目指します。
ちなみにHINOHARAステージの駐車場は檜原村 総合運動場を指定されていますのでそちらへ向かいます。
駐車場につくと、一緒にエントリーをしたBさんとMさん、Hさんが既に到着されていました。
なんとBさん、Mさんに関しては2時に起きて4時に着いたとか・・・。
いくらなんでも早すぎですwww
ちなみに荷物を預ける事ができ、預けた荷物はバスでゴールまで運んでもらえます。
みなさんトランポなので荷物は預けなくて良いとの事ですが、私はカメラをゴールで使いたいのとウィンドブレーカーをポケットに入れるのが嫌だったのでバックパックに色々ぶち込んで受付に預けます。
いつもこういう山の中なんか走るときは常にカメラを携帯しているのですが、手ぶらで登れるって最高に気持ちいいです!
荷物はスタート地点で預かるそうなので、1本のボトルに水と前日に薬局でゴリ押しされてたBCAA(アミノバイタルの類似品)を投入してスタート地点に向かいます。
今日の目標はとにかく完走!パワーメーターなんて物はないので頼りになるのは心拍と自分の直感のみ!
とりあえず、いつものローラーのように165位まで心拍を上げてゆっくり172~5位まで持って行こうというのが作戦です。HINOHARAステージは距離が非常に長いので、私はペース配分が非常に重要と見ています。
従って都民の森3キロ手前、旧料金所からのキツイ区間までは抑えて余裕をもって走る&どこでも心拍が180以上にならないようにと言うのを頭に入れておきます。
スタート地点に到着して驚いたのは人の数。
道路を埋め尽くすロードバイクと人、人、&人。
当たり前ですが普段、こんなに大勢の方と目的を一つにして走った事はありません。
これを見たら否応無しにテンションは上がるというものです。
考えてみればこんな風にスタート地点に立った緊張感を味わうのは学生の時依頼です。
100m走のスタート待ち、バスケの試合開始前、大会ではいつもこんな感じに緊張感に包まれてたなぁと思いだすと同時に、いくつになっても緊張はするもんだなぁと俯瞰的な気分に浸っているとスタートまであと1分の放送が流れます。
カウントダウンの放送を聞きながら周りを見渡すと私と同年代はもちろん、一回り、二回り年輩の方も大勢いて全員が真剣な顔つきでスタートを待っています。
自転車のプロではなく、普段はおそらくそれぞれに家族や仕事、責任のある大人がこんなにも真剣に一生懸命になれるなんて趣味としては良い物に出会ったなぁと考えているといつの間にかカウントはあと10秒を切っていました。
いよいよレーススタート
ちなみにこの時の私、色々と考えてずいぶんと余裕があるように見えます。
ところがどっこい、実はこの時、何もしてないのにクッソ緊張して心拍は110を突破、ヤバい!緊張解かなきゃ!と慌てて更に緊張する悪循環に陥っております。
なんか色々と思う所のある”カッコいい大人”という立ち位置で自分を描きましたが。
実際は、気分を落ち着けるように過去の記憶に現実逃避⇒昔も緊張してたなぁ((((;´・ω・`)))、それでもだめなので回りキョロキョロ⇒みんなも緊張してるのかな?ヤバいめっちゃ速そう(((( ;゚Д゚))) ⇒緊張まったく解けず。
というのが現実です。
そんな私の緊張とは関係なくカウントダウンの後いよいよレーススタートです。
スタートは第1ウェーブから2分起きにウェーブごとのスタートで、私は第3ウェーブなので第1ウェーブから4分程遅れてスタート。
周りでバチンバチンとクリートを嵌める音が響きゆっくりと集団がスタートします。
ここから、役場の先のT字路までは追い越し禁止でT字路を曲がってからが本格的にレーススタートです。
T字路に近づくに連れて周りの速度も上がっていき、いよいよレース区間に突入です。
最初は言われたように小刻みなアップダウンの連続でヒルクライムという感じではありません。
よし!T字路過ぎた!確かここら辺で集団に付いていけば好タイムが狙えるんだよな?
と思って周りと見渡そうとした時に信じられない数値が。
心拍170(爆)
早くも緊急事態発生
開始数分でなぜか心拍が跳ね上がってあんまりよろしくない領域へ。
ただ特に苦しいわけではなく、頑張っている訳でもありません。
おそらく緊張のあまり心拍数が普段よりも跳ね上がっているのでしょう。
こらあかん!
と思ってビビッて心拍数を下げるように早くもペースダウン。
ただちょっと走っても160台から下がらないし苦しくはないので、「もういいや」と開き直って心拍をあまり気にせず走りはじめます。
その時の心拍がこちら。数百メートル走っただけなのに見事に170に到達、その後一回下がってますが開き直って元に戻っています。
今考えれば、特に無理してる感じもしなかったので下手にここで心拍を落とそうと足を緩め続けなくてよかったです。
ペースをつかんだところでAさんの言っていた集団に乗っていくというのを実践しようと思います。
私の後ろから第4ウェーブの人達の集団がいくつか走り抜けて行きます。
が、来る列車来る列車速すぎて乗れる気がしません。
乗ったとしてもたぶんアップダウンで脚を削られて登り区間で力尽きている自分が容易に想像できます。
という訳で早くも作戦変更。
集団の利用は諦めて一人旅。
これじゃあ、いつもと一緒じゃないか。と思いながらもペダルを回していると沿道に見学者の姿がチラホラ。
おそらく道沿いに住んでらっしゃる方々でしょうか。
「がんばれー!」「こっからだぞー!」「いけいけー!」と子供からお年寄りまでたくさんの方が応援してくれるのです。
こうやって持久系のスポーツで応援される事って人生で初かもしれませんが、意外に力になるんです。調子に乗って沿道の子供達に手を振ってみたら「お兄ちゃんがんばれ~!」と声を揃えて応援してくれたのには感激しましたし、何より「おじさんがんばれ~」じゃなかった事に感激しました (´∀`*)
また、レースなので前に人がいるっていうのもモチベーションを維持するのにとてもよかったです。
あの人を抜こう、あの人に付いて行こう、等と考えて走っている内に無意識に自分にとっての程よく追い込めたペースになっていた気もします。
この辺はとても楽しみながら走れました。
黙々とペダルを回し続けて50分位でしょうか、ようやく最大の難関、旧料金所からの登りに差し掛かりました。
初めて見た時は上に見えるガードレールに泣きそうになりましたが今見ても号泣です。
この後、都民の森を抜けてから4キロ位あると思うと意識が遠くなりそうですがここは固定ローラーと同じく考えてはダメで、心を「無」にしてひたすらにペダルを漕ぎます。
旧料金所から見て、右の方へ登ったあと左にずっと行って都民の森があるという記憶がありますが、私の思っている記憶よりも遥かに左奥へ道が続いており、あと少しで都民の森だと思っていた私は半泣きでペダルを漕ぎます。
我慢の時間は続きますが、なんとか都民の森を通過。
ここでの足切りはなんとかクリア(ง°`ロ°)งよっしゃぁぁ‼
そしてここでもたくさんの人達が応援してくれています。
非常にキツくて、都民の森という区間に到達した事によって一瞬糸が切れるタイミングなのでこの応援はすごく嬉しかったです。
都民の森通過!後半区間での悲劇
無事、都民の森を抜けてゴールの風張峠まで3kmか4kmくらい、ここからは完全に初めての道になりますが、事前に調べた情報によるとここからは下りも増えてきて斜度も落ちるとの事で少しばかり安心します。
都民の森の手前から周りには同じようなペースの人達で固定されてお互いにペースを維持してここまで登ってきました。
そしてここからは私は出し切るだけなのでペースアップ!足に乳酸は溜まりますがなんとか耐えられるところでスパートをかけていきます。
周りにいた人達から抜けて、前を走る人を一人、二人と抜いたところで事件発生!
なんと右ふくらはぎがピクピクしだしました。
ヤバい!攣る!!!
と思って力を抜いて走りますがふくらはぎはどんどん痛くなってきます。
ダンシングをしたりなんとか伸ばそうと思いますが効果はなく、最終的に右足を外して左足で片足ぺダリングしながら右ふくらはぎをストレッチするはめに。。。
そんな事をしていると先ほど抜いた人達にも抜かれ、同じペースで走っていた人達にも抜かれていきます。
チクショー!と思いながらもふくらはぎをもみもみしているとなんとか痛みは引いて復活!
あと1kmないかもしれませんが全力でペースを上げます。
そして、さっき抜かれた人達を今一度抜き返しカーブを曲がると黄色いゴールが・・・。
最後は前に何人かいたのでペースを合わせてゴール!
完走という目標は達成しました (ง°`ロ°)งよっしゃぁぁ‼
めちゃくちゃ疲れましたが達成感に包まれていい気もちです♪
足きりされずに完走!気になるタイムは・・・
リザルトのタイムは1時間22分、STRAVAで見た都民の森までのタイムは1時間6分。
全然速くありませんが、今の自分のベストを出せて完走もできたのでとても満足です。
ちなみに、年代別1位の人はここを57分台でゴールしてます。。。
それって都民の森のタイムじゃないの!?という異次元っぷり。
そんな登れたらさぞかしヒルクライムが楽しいんだろうなぁと羨ましい限りです!
Bさん、Mさん、Hさんと合流して暫く余韻に浸ったらダウンヒルです。
ダウンヒルは何分か置きの集団下山との事でみんなと一緒にゆっくり下ります。
そしてダウンヒル途中に表彰式の会場があるのでピットイン!
ここでは豚汁や太鼓の演奏等が振る舞われていました。
HINOHARAステージはアフターも充実!
Aさんからは聞いていましたが本当にお祭りみたいで楽しいです(^o^)丿
焼きおにぎりとか豚汁とか無料で振る舞ってくれていたり、太鼓の演奏があったりと至れり尽くせりでした。
しかも数馬の湯も無料で入れるという素敵仕様。レースの後に温泉に無料で入れるというのは温泉好きの私としてはめちゃくちゃいいと思います。
私は初のイベントなので他の物がどういう感じなのかわかりませんが、このHINOHARAステージはかなりオススメできる部類なのではないでしょうか?
この二人は檜原村のゆるキャラのようです。
ちなみに、檜原役場では参加賞が貰えました。
参加賞は写真がありませんが檜原村の水とたくさんのじゃがいも、そして写真のロードバイク用のリュックとTシャツです。
参加賞ってこんなにたくさん貰えるもんなんですね!
初めてヒルクライムレースに出てみて
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しかったです!来年も絶対出たいです\(^o^)/
なにより、檜原村の方達のこのロードレースを通してたくさんの人達に来て楽しんでほしいという気持ちが伝わって来ました。
都民の森はそんなに激坂ではないので初心者の方も行けますし、都民の森以外にも檜原村にはカフェや他の林道等、色々なスポットもあります。
私の家の場所柄、宮ケ瀬へ行くことが多いのですが山のスケールが大きくてフィールドも選べるので檜原村もめちゃくちゃいいなぁと再認識させられました。
今度相方を連れてきてみようかなと思います♪
この後・・・
???
!!!???
おかしい・・・なぜ私はこんなところにいるのだろう・・・
コメント
挑戦者はすべからく全員カッケーと思っているおいらです(≧∇≦)b
最近某チームの方々から肥満を理由に虐めにあっており困っています(笑)
しろくまに改名しましょうかねw
都民の森まで1時間6分というのは結構速いのではないでしょうか☆彡
一時間切れたらかなりなものだと理解しておりますです\(^o^)/
着実に力を付けて、しかも楽しんでいるyakiさんが羨ましい(//∇//)
自転車って良いですね♡
また更新楽しみにしておりまーす!!
コーラさん
確かに1時間切ったら速い人の仲間入りというイメージありますが、この6分には大きな壁を感じますwww
私としてはすごい獲得標高を楽しんで登れるコーラさんが羨ましいです(最近いじめられていらっしゃるようですがw)!
いずれ獲得標高3000mオーバーの世界に連れて行ってください\(^o^)/
色々な人を真剣にさせて楽しませる、自転車は最高ですね♪