我々は自走で軽井沢へ行けるのか?~行けませんでした編~

DSC08099

こんにちは!yakiそばパンでございます。
10連休の超大型GWも終わり色々なところに走りに行ったり旅行へ行かれた方も多いのではないでしょうか?



「仕事でしたが何か?(真顔)」



という方もいらっしゃると思いますが




人生色々です(*´ω`*)


ちなみに私は一応お休みでしたが帰省や走ろうと思った日が雨だったりが重なってまさかのノーライドでフィニッシュ!
実は本来、このGWで過去何度かブログに登場している私のリアル友人である永遠の初心者T氏と「目指せイタリアン!自走DE新潟ライド」というT氏の家から私の実家までチャリで行って見ようという企画を考えておりました。
正直ロングライドにはあまりそそられない私ですがブルべやグランフォンドなどが多くの人を夢中にさせている事も事実。
実際やってみないと楽しさなんて分からないものですし食わず嫌いは勿体ないと、思い切ってその価値観へ飛び込んでみようというのが本意です。

しかしそこは永遠の初心者T氏、1ヵ月前の4月某日やる気満々で「新潟行くときの途中の宿取らなきゃな!」と私に連絡してきたのは良いのですが聞いてみると冬以来自転車乗っていないという始末。



自転車なめすぎぃ!!!



過去にパンク修理グッズすら持たないムチャなライドで大きな失敗をしているにも関わらずまたムチャなライドで同じ轍を踏もうとするその心意気だけは評価しますが炎上しても嫌なので「死ぬ気か?」と一蹴してなんとなくライドを7月に延期するという事がありました。
その間にトレーニングしておくぞ!という狙いですが7月は7月で暑さで辛そうなのでもしかしたらまた9月になんとなく延期するかもしれません(フラグ)

今回はそんなT氏と新潟へのトレーニングも兼ねてGW後の日曜日にライドを企画する事になったという運びです。

この時期伊豆や新緑の山々など、魅力的な場所は多々ありますが我々に必要なのは新潟までの走力と経験値。
ゴールの新潟までの距離は大体350~380km近くになりそうで宿泊するにしても単純計算で180kmを2日連続で走り切らなければいけません。
これは一発180kmくらいのライドをしておきたいなぁとT氏の事も考えて色々と調べていると大体T氏の家から軽井沢までが180kmくらいという事が判明。
しかも途中までは新潟へ行くルートと同じで目的地としても非常に魅力的な軽井沢。
ライド場所は景色の良い伊豆とかがいいなぁと呟いていたT氏ですが、この冒険プランを話してみると、


「自走で新潟へ行くなら軽井沢くらい余裕でいけないとヤバいよね」


というT氏としては百点満点の返しで自走で軽井沢の企画が発足いたしました。

ロングライドへの準備

そうと決まればまずはルートを作ります。
目的地に軽井沢を選んだ理由は距離や新潟へ行くルートと被っているという事もありますが、ルートの大半をほぼ平地のサイクリングロードで作れる事も大きな理由です。
もちろん一般道も走らなくてはいけませんが荒川サイクリングロードと利根川サイクリングロードを繋げてかなりの距離を稼げるので永遠と田舎の国道を大型トラックと並走し続けるなんて地獄絵図は回避できます。
また、越えなければいけない唯一の峠の碓氷峠は路面が驚くほど綺麗で斜度も緩く、おそらく私が登ってきた峠の中ではもっとも登りやすくて楽な峠だというのもポイントです(下った事しかありませんが)。

危険な国道を回避できる点と楽な峠で軽井沢までいけるという点で初めてのロングライドをする私とT氏にはピッタリの道ではないでしょうか。
そしてルートは狙ったように丁度よい175km。

軽井沢

ガーミンにルートをいれたら各種ライトを充電して明日へ備えて持ち物をリュックへ入れていきます。
実はこの時タイヤを入れるか迷って「タイヤがダメになるようなパンクなんてしないっしょ♪」とタイヤを入れなった事がターニングポイントに…。
この日は夜の内にT氏宅へ輪行で行って泊って3時起きで出発する予定だったので夕飯を食べて8時頃に出発。



明日はロングライドには定評のあるピークスも完走したフルカーボンのピナレロラザで挑みます。
今回のライドはほとんど平地で登りのないライドなので軽さはいらないのと、輪行での安心感、たくさん歩く事が想定される事からSPD仕様のピナレロラザをチョイスしました。
lookの方が乗っていて楽しい感じはありますが長距離では後々効いてきそうな安定感はやっぱりラザの方が上です。

いよいよ出発!まずはT氏宅へ

が、満を持して出発した直後に事件発生。
最寄り駅へ行く途中に何かBBからゴリゴリした違和感を感じます。
静かな場所で聞いてみると何か音も鳴っているようで「これはあかん」と急遽家へ戻りlookへ変更。
装備を全て付け替えたりしてだいぶ時間をくってしまいました。
実はローラーでも少し違和感は感じていたのですがここまでとは思ってなく、ライドの前には実走してきちんと確認するのは大切だなと身を持って感じました。

そして遅れる事約1時間、9時前に駅に到着して輪行袋に自転車を詰めるのですがここでも事件発生。

なんと輪行が久しぶり過ぎてうまく詰められず自転車が袋に全く入り切る気配がしません。
そして手はオイルだらけになりながらも試行錯誤して30分が経過。




「明日はやっぱり伊豆にしようぜ!」


とT氏にラインしそうになりながらもなんとかしっかり固定した状態でチャックを締める事ができました。
強引にやったせいか自立する気配がなく、なんかおかしい気もしましたが既にT氏宅への到着予定時刻の9時半を最寄り駅で迎えているという遅れっぷりなので、自転車は私がずっと支えてる事にして電車へ急ぎます。



最寄り駅からT氏宅の割と近い上野駅までは1本で行けちゃうのと電車がガラガラだったのが唯一の救い。
既に憔悴しきった顔で電車に揺られます。

yakiそばパン上野へ

DSC08100



大都会すぎワロタ



クッソ広い上野駅構内と無数にある出口に翻弄されながらもなんとか無事に輪行を解除。

さらに大都会上野の片側5車線くらいあるんじゃね?というクソでかい路駐だらけの幹線道路を夜11時に大量のタクシーや全く信号を守らない無法者チャリダーと共に半泣きで爆走。


※イメージ
PAK74_yorumohitodakarinoshibuya15200144_TP_V


予定より大幅におくれた11時半に青色吐息でT氏宅へ到着いたしました。

私の憔悴しきった姿を見るや否や「本当に明日いくのwwwwwwビール飲む?www」というT氏の奥さんからの誘惑を鉄の意志で断ち切り「じゃぁあと3時間後に」と言い残し就寝すます(ストイック)

いざ、軽井沢へ!ライド開始






\ジリリリリリリ~~ン/(目覚まし)
c040e3c9





yakiそばパン起床




クッソ眠い





もういいんじゃね?と思いながらもT氏が起きてる気配を感じたので身体に鞭を打ち起床。
T氏と近くのコンビニで調達した朝食を食べて4時前に出発です。

DSC08102

暑くなる見通しで半袖ビブで来たのですがこの時間だからなのか普通に寒いので念のため持ってきたウインドブレーカーを着用。
持ってきてよかったです。
そして数キロ走ったら荒川サイクリングロードへ。
するとT氏が何やらごそごそしております。

DSC08103


yaki「何してんの?」


T氏「寒そうだからハーフパンツ履いて来たんだけどなんの効果も無くて邪魔なだけだから脱ぐ。」


yaki「もうただの荷物になったじゃないかwww」



DSC08104

明け方の土手でズボン脱ぐおっさんは完全に不審者ですが、夜明けのサイクリングロードは美しいです。

DSC08105

昼間は割とカオスになるサイクリングロードですが流石にこの時間は人っ子一人いなくて本当に最高です。
信号もないのでほぼストップもなく正に自転車の高速道路。
あっという間に距離を稼いでいきます。

DSC08106

DSC08107

快適に進んで行くと少しずつ周囲が明るくなって来ます。


yaki「今20kmくらい来たけど特に疲れはない?」


T氏「特に息切れもないし今のところは全然平気!」


yaki「こりゃぁ割と快適に軽井沢行けちゃうんじゃないかな?」


yaki「疲れてからじゃ遅いからとりあえず30km地点で一回休憩しよう。」


T氏「了解」



なんてやり取りとT氏の転職の話や固定ローラーの話、この後来る碓氷峠の話なんかをしていると…。



パァーーーーン!!!!



プシューーーーーー!!!!



yaki「あああああ!!!」


T氏「うおっ!?」



30km手前で私の後輪から破裂音と空気の漏れる音が鳴り響きます。

ただのパンクなら何の問題もないのですが経験上破裂音がするパターンは良くない事が起きている気がします。
嫌な予感を感じつつ恐る恐るタイヤをチェックするとザックリサイドカットしてるではありませんか(祝初サイドカット)


T氏「うわ!ザックリ穴あいてんじゃん!」


yaki「まじか~!でもたぶん大丈夫!」



私はこんな時の為にタイヤブートを持っていたのでサクッと内側に貼って穴をふさぎます。

D6UZaNXUYAEbnMc

初めての経験なので念のためネットを見ながら修理してみましたが特に難しい事もなく5~10分でパンク修理は終了。
ただ気になる点が・・・

D6UZaNVUUAYOs-R


yaki「空気入れるとなんかタイヤブートがこんにちわしてるんですが」


T氏「うむ。これがどういう状態なのか我々では全くわからないのが辛いところだな。」


この状態で果たしてどれくらい走れるのか我々の経験&知識不足ゆえ未知数。

時間は5時なので自転車屋はやっているはずもなく、この先の高崎の自転車屋でタイヤを買うというアイディアもありましたがまだ30kmも行っていない地点なので高崎まで100kmくらいあり、果たして100kmもタイヤブートがもつものなのか我々には判断がつきません。

「この亀裂が大きくなっていくか見ながら慎重に進んでみる?」という意見もありましたが仮にこのままいったとして高崎や熊谷などの大きな市街地から離れた何もないところでライド不能に陥ってしまったら面倒な事になってしまいます。
時間も早朝5時という事で相談できる人もいなく、思い返せば家で迷った時に面倒臭がらずにタイヤを持ってくれば良かったなぁと思いますが後悔先に立たず。
残念ですが大人の対応という事で無理せずこのまま引き返す事にしました(ガッカリ)

脚も元気で天気も晴れ予報、モチベーションはMAXでしたがなんだか昨日からトラブル続きで嫌な予感もするのでとても悔しいですが軽井沢へはリベンジする事に決めました。
この日往復で55kmくらいほぼノンストップで走ったのですが本番はこの3倍ちょい。
DNFは悔しいですがT氏にもだいたいこれの3倍というイメージは伝わり次に繋げられそうなので良かったです(*´ω`*)

そして意気消沈して上野駅でツイッターでサイドカットした事とDNFになった旨を伝えるとまりおさんやけいたさん、チコすけさんなどその道のプロの皆さんが口を揃えて「全然余裕ですよ(^ω^)」というまさかの御返信(え)
しかもまだお会いした事はありませんがフォロワーさんでついこないだ新潟からFlècheを走り切った変態NASさんは以前、1000kmブルべで900kmくらいこんな感じのサイドカットした上に6回もパンクして走り切ったとの事(やっぱり変態だ)

行けたのか!と思うと悔しい気持ちもありますが自分の知識・経験不足が原因ですし分からないまま行かなかったのは英断だという事にしてT氏と次を目指したいと思います(*´ω`*)
というか日曜日の早朝に起きてる人はいないだろうな…と思っていましたが皆さん普通に起きているというミラクルな世界だったのですぐにTLに意見を求めれば良かったですw(ツイッターすごい)
皆さんその節は勉強になりましたありがとうございますm(__)m

※タイヤブートはあくまでも応急処置ですので基本的にはなる早でタイヤ交換推奨です

まとめ

私はずっと「平地や距離走るのはだるい!近隣まで車で行って絶景だけ見て回るのが最高!」と思っていましたが、こうやって友人と考えて組み立てて失敗して学んで…とやっていくライドもとても楽しく思いました。
正直色んな峠や絶景の場所に連れて行って頂いたり見て来た私としては軽井沢や碓氷峠などは特に絶景という程でもなく碓氷峠の道も雰囲気が良い林道というより綺麗に整備されてる国道という感じなので好みかと言われるとそうでもありません。

しかし次回T氏と碓氷峠の頂上が見えた時、軽井沢へ走り切れた時、絶景の中を走るのとはまた違った楽しさと感動を覚えられそうでリベンジがとても楽しみです(*´ω`*)

今回の記録だけ見たら荒川サイクリングロードを50km走っただけの楽しい要素皆無のライドでしたが、実際は前日までの準備や新しい事を学べた我々にしかわからない非常に中身の濃いとても楽しいライドでした。
結局何が楽しいかなんて見方ややり方で変わるもんですね!
自転車は色んな楽しみ方のできる乗り物、まだまだ楽しみ方はありそうです(*´ω`*)



夏へづづく!


荒川

T氏コレクション「ウインドブレーカー」

DNFを決めてT氏宅へUターンする我々に荒川名物「向かい風」が襲い掛かってきました。


T氏「なんかすっごい向かい風なんだけど(›´ω`‹ )」


yaki「これ行きが気持ちよかったのは若干追い風だったんだねw」


T氏「キッツ!!」



「バタバタバタバタバタババババババ」


yaki「T氏お前、旗みたいになってるぞwwwwww」


「バババババババババババ!!!!!」


yaki「うるせぇwww」


T氏「これちゃんとしたやつじゃないとダメだ(真顔)」



ちなみにこの日、T氏は「amazonで3000円くらいだった」という破格のウインドブレーカーを着ていたのですがこのウイブレ、サイズ感はゆとりたっぷりで風が吹くとまるで街頭の旗の様にバタバタなびきます。
明らかに抵抗を感じてるようでT氏のスピードが極端に低下。山ではあまり感じる事のない風の抵抗の凄さを身を持って体験できました。
結果的には「T氏、旗みたいになってるしもう寒くないし脱いじゃおうぜw」と二人でウインドブレーカーを脱いだのですが、T氏は余程抵抗を感じていたのか脱いだ瞬間「激変だ!」と水を得た魚の如く加速していきました。

ちなみに、私はraphaのウインドブレーカーでしたがピッタリフィットでバタバタなびいて音が出る事なんてなかったのと向かい風でも割とウザくはなかったです。
値段やメーカーも違うので仕方ないところはありますが、こういう向かい風などで地味に体力を削られて行くのはロングライドでは応えそうなのでせめてウインドブレーカーなどのサイズ感はしっかりとした方が良いなぁと学習した出来事でした(*´ω`*)

ちなみに以前紹介したT氏コレクションのフェラーリの指ぬきグローブはこの日も健在でした(*´ω`*)



コメント

  1. 復活した謎のセントバーナード より:

    何故だろう?
    碓氷峠手前で輪行してる姿が思い浮かぶ。。。。

    まぁ7月はやめとけ(真顔)

    • yakiそばパン より:

      しんぱちさん(セントバーナード)

      何事もチャレンジですよ(*´ω`*)(フラグ)