初めてのヒルクライム~半原越~と思いきや・・・
だいぶ前なんですけど、ロードバイクを買ってから初めて峠に行った時の事をレポします。
ロードバイクを買ったら遠出をしたくなるのが人情というものです。
しかし、これまでの人生で坂道と呼ばれる物は町中の数十メートルのものしか登った事はなく、「峠?そんなとこ車かバイクでいくとこだろJKwww」って感じの私が何の情報もなく峠に挑み、たまたまそこが初心者向きの峠ならいいのですがそうじゃなかった場合、泣きながら森の中へ逃げ込み出会った熊さんを経て土に帰ってしまう可能性大です。
そこで、初心者でも足付き無しで登れそうな峠かつ自宅から自走でいける範囲という2つを絶対条件に入れてネットで色々調べていたところ、どうやら神奈川の宮ケ瀬の辺りに「半原越」という初心者向けの優しい峠があらしいぞという事がわかりました。
早速ルートを引いてみるとこんな感じ。
なんかよくわかりませんが初めてで獲得標高1000mって大丈夫なのでしょうか。
さっぱりわかりません\(^o^)/
まあ、考えてても仕方ないのでいざスタート!
まずは町田の市街地を抜けたら相模川を渡ります。
相模川を渡ると段々と高い建物がなくなり、さらに中津川を渡ると一気に周りは畑だらけで風景は田舎に。早朝の畑独特のなんか焼いている田舎の懐かしい匂いがします。
神奈川はちょっと離れれば「ここ神奈川か?」って位、山深くなったり、畑風景が広がったりしていて自転車で走っていると楽しいです。
中津川を渡ったら63号線を南下、60号線とクロスしたら60号線へ右折します。
そして小鮎川沿いを走っているといよいよ山道の匂いがしてきます。
そのまましばらくすると飯山白山森林公園なるものが出てきます。
なんか温泉郷みたいな面構えですね。
途中、綺麗なひまわり畑でパチリ。近所のおじさんが育ててるみたいです(立て看板に書いてありました)。
半原越はルート上にリッチランドとかいう施設があるのでリッチランドの案内板が出てきたら曲がろうと考えて無心でクランクを回します。
ハァハァ・・・途中の道もかなり厳しいな・・・。ヤバい・・・。
なんとまだ半場越の入り口にも来ていないのに限界目前。頑張って耐えるのですが無情にも斜度は下がるどころか上がっていき、常に登りの状態に。速度は既に10kmを割っており6km程度、もはや徒歩とたいして変わりません。
そして一番キツイところで急カーブが2回位連続したその先にも坂が続いていた時は絶望を感じて足を着いてしまいそうでした。
ハァハァハァハァ・・・ヤバイヤバイヤバイ。なんでこの坂道終わらないんだ!リッチランドの曲がり角っていつ出てくるんだ!
クッ・・・これが峠か。まさか入り口までもがこんなに辛いとは甘く見てた・・・。
お!?なんかてっぺんぽいぞ?おーーー!湖綺麗!!!んっ!!!???湖?ちょwwwなんか違う峠出てきたwww
なんと半原越への曲がり道を見落として宮ケ瀬湖まで来てしまっていたのです。
どうりで辛いわけだ(@_@;)
初めての峠は半原越と思いきやまさかの「土山峠」。
どこやねん\(^o^)/
そして私は体力ゲージが真っ赤の状態で半原越に挑まなくてはいけないという非常事態、曲がり角までの下りで足をくるくる回して乳酸を飛ばそうとしたり、足を伸ばしたりしてなんとかリラックスしようとしてみますが明らかに全然疲れが溜まっている状態で到着。
熊www(よし。今度ここにT氏を連れてきてビビらせよう)
とりあえず体力ゲージが赤でも折角来たので息を整えて挑戦です。
この日は真夏で気温は40℃近く、天気予報でも熱射病の危険大で外出注意報が発令されていたほどで、山の中は比較的マシですが滝のように流れる汗をぬぐいながら歯を食いしばって足付きの誘惑に耐えながら登ります。
ちなみにこの半原越、なぜ「○○峠」という名前ではなくてこんな名前なのかというと。
なんでも昔、半原は糸の町で、そこに養蚕が盛んだった煤ヶ谷村(現在の清川村煤ヶ谷)の人々が繭を背負いながらこの峠を越えたことからこの名前になったそうです。
昔の人はここを荷物を背負って歩いたのか・・・と、この道の歴史を感じながら走っていると幾分か疲れが癒されていきます。
嘘ですが。
いくら歴史を感じたところで、そんなもんどうでもいいよ。と歴史どころではない心理状態にはなっている私。
しかし先に進まないと終わりはきません。
ギアはとっくにインナーロー、したたる汗を拭い、歯を食いしばりながら一漕ぎ一漕ぎゆっくりと進みます。
脚が悲鳴を上げ、私も悲鳴を上げ、ダンシングもできないヨレヨレ状態の私の視界にブログで見たことある車幅を制限する鉄の杭が見えました。意識朦朧の中、そのまま足付き無でクリア(T_T)
もう本当に限界だったので水を飲み、補給食を食べ20分位の大休憩。
そこら辺をウロウロしてみましたが、ここの峠は木が茂っていて景色は見れず、入山峠のような絶景のご褒美はないようです。
看板があるだけで何もないので落ち着いたら反対側へ下って行きます。路面状況は悪いのでスピードの出し過ぎに注意しながらゆっくり下って行きます。
途中、アスファルトからコンクリートに変わって結構な斜度の坂があります。(反対側から登ってきたらここで終わってたな・・・(´ー`))
さらに、こんな湧水があったので頭からかぶって体温を下げたり、炭を作っている炭焼き屋さんや謎の植物もあり、ここホントに神奈川かって感じの楽しい道なりでした。
まとめ
なんやかんや大変でしたが、「土山峠」と「半原越」を無事足付き無しでクリアできました。
生まれて初めての峠だったので当初はいつまでも続く坂道にこれ以上キツイとこなんてあるのか!?って感じでしたが、今思えば半原越はレベル的には入山峠よりも楽です(絶景はありませんが)。
最初と最後にちょっと斜度があって中間は比較的リラックスして走れる事が大きいです。
距離的にも「もうだめ・・・」と心の折れるところでゴールが見えるという絶妙な距離で初心者の初挑戦にはオススメだと思います。
なにより、町田や相模原の方から向かう方はどんどん風景が町から山になっていく過程を肌で感じられますし、車も自転車も奥多摩に比べて少な目で走りやすいです。
土山峠は若干車も通りますが宮ケ瀬の綺麗な景色が見れるのとそのまま宮ケ瀬まで行けばドライブインのようなところで休憩もできます(食事等たくさんお店あります)。半原越は湧水のご褒美もありますし、登りから下りまで車とは1台もすれ違う事はなく、ローディも3人位でした。
ただ、落石や落ち葉などはたくさんありましたので注意は必要です。
ただしこの半原越ですが、私は清川村側から愛川町の方へ向かったのですが、逆の愛川町から清川村へ行くルートはいっきにレベルが上がると思います。
清川村へ下り始めるとすぐに、かなりの急斜面のコンクリートの坂がうねうねと続いてました。
つまり逆から登ったら最後にあの坂道と対峙するわけで、考えただけでお漏らししそうです\(^o^)/
なので初心者の方は清川村側から、チャレンジャーの方は愛川町側から登るといいと思います!気が向けば愛川町からのルートも行ってみたいと思います(気が向けば・・・)。
次はそろそろヤビツにチャレンジしようか目下検討中のyakiなのでした・・・。つづく
コメント
ここの峠本当にきついですよねw
自分はこの反対側から登ってそのまま土山峠まで行き、さらにアップダウンがある相模川沿いの県道?を走るというドMルートをブレーキシュー以外完成車付属のエントリーロード(フラットペダル)で挑み、土山峠で脚を吊った自称クロノマンです。
18%の坂はリアが滑り、下りは枝と石が転がってグラベルみたいになってましたw
もう峠は登りたくないというのが感想です
shoumaMさん
初めまして\(^o^)/コメントありがとうございます。
この反対側というと斜度のキツイ方ですね!いきなりそちら側(しかもフラペ)はかなりキツかったのではないでしょうか(@_@;)
しかも道も悪かったみたいで、もう峠に行きたくないと思ってしまう気持ちもわかります…。
もしもまた宮ケ瀬の方に行ってもいいかな~と思う事があれば裏ヤビツに行ってみて下さい。
あそこは緩やかで道も比較的綺麗で雰囲気も良いのでオススメです(*^_^*)