実は先週の土曜日、私の知人が入っているチームからヤビツ練のお誘いがきておりました。
ヤビツ峠と言えば、自走で行けるローディとして恵まれた環境下にあるにも関わらず、去年自信満々にタイムアタックをして惨敗してからというもの恐ろしくて近づいておりませんでした。
しかし、いい加減いつまでも逃げてるわけにも行きません。
このままでは、またダラダラと行かなくなりそうなので思い切ってお誘いに乗る事にした次第であります。
去年はタイムアタックどころか、ヘロヘロで足着き無しがやっとの状態の登板でしたが、あれから約半年。
ここ3ヶ月では形だけでもトレーニングをと、平日は固定ローラー、週末はなるべく走りに行くようにしており当初とは地脚も変わってきているはずです。
あの時はヘロヘロでしたがゆっくり目のペースで登れば今回はもう少し余裕を持って登板できるんじゃなかろうか。
と、いう淡い期待を抱いてヤビツ峠に挑みます。
それに、実は先日風張峠へ行った時にある必殺技(究極奥義)を覚えたのです。その技を試すにもいい機会という事もありました。
集合場所は名古木のセブン。
取りあえず、当日どうやっていくか考えます。
名古木のセブンへの行き方
私の家からヤビツ峠のふもと、名古木のセブンへ自走で行く場合は大きく二つの行き方があります。
一つが宮ケ瀬を通って裏ヤビツを登り、秦野側へ下るルート。
幹線道路を通る事もなく、気持ちよく走れるルートです。
ただし、宮ケ瀬湖へ行く為に土山峠を、表ヤビツに行く為に裏ヤビツの2つの峠を登る必要が出てきます。
もう一つは厚木へ抜けて東名沿いか246を通るルート。
こちらは特にキツイ峠もなく大体平坦で行けるのですが基本的に交通量の多い国道を通る事と、善波トンネル手前からは大型トラックもバンバン行き来している246を通らなければならず、幹線道路嫌いの私としては非常にストレスを受けるポイントではあります。
よくよく考えたのですが後者はやはり幹線道路嫌いの私としては避けたいところ。
土山峠はいつも登っているので抑えて行けば対して疲弊する事もありません。
裏ヤビツは登ったことはありませんが、周りの話を聞いてると最後にちょっと登る位で大したことないみたいなので車通りの少ない裏ヤビツ経由で行くことに決めました。
朝起きたら雨降ってるやん
天気予報では10%になっていたのですが、朝起きて外を確認するとなんと普通に雨が降っています。
いきなり雨の中自走で行くのは心が折れるのですぐさま宮ケ瀬近くまでトランポに切り替えます。
移動中に晴れる気もしますし、雨が酷ければDNSも視野にしれて様子を見ながら駐車場へ向かいます。
するとこの選択は大当たりで、駐車場へ着いた段階では雨は上がって地面も乾いておりました\(^o^)/
しかし、宮ケ瀬付近までは来ましたが峠を越えた訳ではありません。
ここから土山峠⇒宮ケ瀬湖⇒裏ヤビツと行くのであまりハッスルしないように進みます。
余裕!という感じではありませんが、あまり脚を使わないように土山峠をパスし、裏ヤビツの入り口へ到着です。
裏ヤビツの入り口
ここを左に曲がります。
ここから裏ヤビツに入りますが、雨上がりの朝の湖畔の森とか俯瞰的にみたらすごくお洒落です。
まあ、そこにいるのはピチパンでハアハア言ってチャリ乗ってるおっさんですが・・・。
車も少なく、静かでひんやりとしていてとても気持ちいいです。
山深くて、少し半原越にも似た雰囲気です。
最初はこんな感じで湖に沿って走っている感じですが、すぐに湖は川になり、山深くなっていきます。
斜度も低く、川のせせらぎと小鳥のさえずりの中をアップダウンが続く感じなのでとても気持ちよく走れる道です。
雨上がりの森の中って気持ちいいですね(^ω^)
のんびり、写真を撮りながら進んでいきます。
秦野市の看板を過ぎたあたりでしょうか。少しずつ峠道っぽくなって斜度が上がり出します。
今まで楽をしていた報いでしょうか?
表のヤビツ峠より長い道のりをアップダウンしてきて、いよいよの峠道にヒシヒシと後悔の念が浮かんできます。
裏ヤビツ、なげ~~~~!
もう15kmは過ぎてるけどいつ終わるんだwww
とげんなりしてペダルを漕いでると突然頂上が現れますw
結構な距離で最後の坂で若干やられはしましたが、意外にそこまで脚は使っておらず、まだ表を登れる元気はありそうです。
集合時間も迫ってきているので休憩もほどほどに気持ちのいいダウンヒルです♪
下りながらもこれから登る坂道を研究します。
半年ぶりに見るヤビツはあれ?こんな斜度緩かったかな?というイメージ。
何箇所かキツそうなポイントはありますが、特に後半は緩い個所も多く、裏ヤビツのような斜度も多いです。
これは私の中の何かが変わろうとしているのかもしれません。
風張林道に土山峠、都民の森に不動峠等、戦ってきた数々の強敵は私の中でしっかりと生きているのかもしれません。
ただ、前回力尽きた蓑毛の坂は下りながらも「こいつぁ、要注意だぜ!」と思わせるゲスッぷりでした。
坂道チェックをしながら下っているとあっという間に待ち合わせの名古木セブンイレブンに到着です。
そしてみなさん揃ったらいよいよスタート!
最初の住宅街は特に何事もなく進んでいきます。
そして進んでいるとついに最初の関門である蓑毛の坂が出現します。
半年前はここで10km/h以下にしないように!と頑張りすぎて足が売り切れて散々な結果になりました。
なので今日はかなりセーブした状態で蓑毛の坂へ突入します。
そして、私には風張林道で会得した必殺技があります。
その技を使う時が来たようです。
それでは行きます。
北斗神拳究極奥義!
無想転生!!!
(゚Д゚)クワッ!!!!!
※無想転生とは風張林道との死闘の中で会得した、どんな坂の10%斜度攻撃も無効にして平地同様登っていける究極奥義である。
ランナーにも抜かれる程の遅さでヤビツを1時間以上で登り、ヒルクライム計算書で自分のレベルを計ったら「問題外」とか言われて、深い悲しみを背負った者のみが会得可能。
10%は平地!10%は平地!10%は平地!10%は平地!10%は平地!
10%は平地!10%は平地!10%は平地!10%は平地!10%は平地!
思い出せ!風張林道で会得した体内斜度ぶっ壊れモード、あの感覚を思い出せば楽に登れるはず!!!!
無より転じて生を拾う
北斗神拳は
無敵だ(゚Д゚)クワッ!!!!
yaki「あれ?」
yaki「おかしい!!すごくキツイ!風張林道では平地に感じて休めた10%の斜度がすごくキツイ!」
yaki「ぜえぜえぜえ・・・もう・・駄目だ・・・グボァ(吐血)」
ykai「ケーーーーーン!立ってーーーーー!!!」
yaki「ケーーーーーン!!!!」
ケン「・・・・。」
yaki「あっ・・・(察し)」
ヤビツ登頂(2回目・・・)
すべてをかけて期待していた無想転生が序盤で破れ、残りの道も「思ったより緩いじゃんm9(^Д^)プギャーーーッ」とか言って調子に乗っていましたが、気付いたらヤビツの頂上で泡吹いて倒れていました。
それではご覧ください、これがフルボッコされた後の人間です。
今回、タイムを計っていなかったのでわかりませんがSTRAVAを見る限りたぶん1時間位の時間がかかっているようです(計測地点まで行かずに自転車を止めたようでやたら長い時間が記録されていました)。
結局、斜度10%は普通に斜度10%に感じて悶絶。その後の菜の花台位まではなんとか脚は持っていた記憶がありますが、その後は脚が終わって完全に失速。惰性で登っていました・・・。
ただまあ、ここまで土山峠と裏ヤビツと二つの峠を登ってきた後と考えると、息絶え絶えでダンシングする力も残っていなかった前回よりも幾分マシな状態ではあります。
これは無想転生とかではなく、普段のグループライド等で地脚とスタミナが鍛えられた結果だと思います。
しばらくみんなで談笑していると、Hさんの参加するイベントの話へ
Hさん「来週、赤城山のイベントだから今日は足慣らしでもあるんだよね。」
yaki「へ~?ヒルクライムですか?どんなイベントなんですか?」
Hさん「160kmで獲得標高5300mを12時間以内に走るイベント(^_^)」
なにいってんだこの人
イベントというよりも何かの刑罰のような感じではありますが、
7月9日に赤城山で開催される「The PEAKS」というきちんとしたイベントなようです。
具体的に調べてみると走行距離168kmで獲得標高5327mで制限時間12時間のダントツ日本最高獲得標高を誇る超絶山岳コースだそうです。
公式ページにコース詳細があったのでご紹介しますが、この断面図、歯ブラシとかそういう次元じゃなくて悪魔のキバにしか見えません(汗)
さらに参加者定員が200名というところがヤバさを醸し出しています。
なんかもう、これ完走できたら人生のエンディング流してもいいレベルに感じます。
コース指示等は一切なく、今回からは「完全自己責任・自己対応の個人サイクリング」のイベントなようなので、過酷なブルべ!?のようですが、イベント保険やエイドステーションも何箇所か用意はされているようなのでブルべとは少し違うようです。
私が熱中症に注意して早朝だけ走って昼間は走らないようにしようとか、夏場のロングライドはキツイなとかウダウダ言ってる横にはこんな人もいるのです。人生色々です。
しかしながら開催時期と言い獲得標高と言い、今は狂ってるとしか思えませんが、いずれは私も「The PEAKS」を完走したという称号を獲得したいなとも思わせられました。
しかし、このチームの方達、ほとんどの方がトライアスロンをされていたり、国際トライアスロンの大会で表彰台乗ったり、、、なんかみんな化け物じみてるよな~。
と思っていましたが話を聞くと元々自転車競技部の方が多いとか。
どうりで自転車屋さんやってたり競輪選手のトレーニングの話がよく出てくる訳です(^_^;)
ちなみにこの日、Hさんはアルミの自転車にブルべみたいな荷物で参戦。
リュックかよ!って位のサドルバックをパンパンにしてサドルに固定。
ハンドル周辺にもガーミンやアクションカム等がゴチャゴチャついていました。
一度、持ってみたらおもわず
「おっっっも!!!!!」
と叫んでしまう程。
(´-`).。oO(今まで持ったどのロードバイクより重かったです。たぶんママチャリより重かったです。)
ちなみに、中身はタイヤ、チューブ4本、ライト4個?、等々。
本人曰く、何があっても大丈夫。
現に本日、既に集合前に見知らぬシングルギア乗りの人を一人助けているようで、
「何かあったら俺に言え」
と、非常に頼もしい限りでした。
まあ、私は葦毛の時点で置いて行かれたんですけどねww
さてさて、超人の話を聞きながらしばらく休憩したらそろそろご褒美ダウンヒルです。
裏ヤビツは道は悪いですが、景色は綺麗でダウンヒルにも適度なアップダウンがあって楽しいと好評でした(^_^)
宮ケ瀬でランチ
戦った後は腹が減るという事で、個人的にオススメの「 森のおみやげ屋 ~山菜と川魚のお店~」に行きました。
こちらでは外の生け簀(水槽)から注文のあった魚を獲ってそのまま焼いてくれます。
骨まで食べれてとてもおいしかったです(^_^)
しかし、残念な事にこちらのお店、今年で閉店してしまうのだとか。
御主人曰く「もう、長い事やってきたからねぇ。休憩だね。」
とのことでした。
お店を閉店した後、自然いっぱいのこの中で御夫婦でのんびり暮らされるのでしょうか。
なんだか羨ましくなってしまいますね(*´∇`*)
みなさんも、お店が閉店する前に是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
食べログ⇒「森のおみやげ屋 ~山菜と川魚のお店~」
帰りにはボトルに氷と水を詰めてくれました。
こういうのすごく嬉しいです(*´∇`*)
ありがとうございました~!
ここからは流れ解散、2時頃だったので殺気すら感じる日射しと気温の中、宮ケ瀬の湖畔を35km/h前後で引きずられ無事、車へとたどり着きました。
しかし、速い人を見ていると自分ももっと速く登りたい、もっと速く、遠くへ走れるようになりたいな・・・。
と、ひしひしと思わされます。
コメント
ヤビツ登頂お疲れ様です!
風張林道の体内斜度ぶっ壊れモード。非常によくわかりますw
僕も蓑毛ではいつもそんな感じな気がします。
(か、川魚がおいしそうなので今度行ってみますね…(人・ω・`))
ななおさん、こんにちわ!
コメントありがとうございます(*^^*)
これで10%斜度も怖くないと思っていたのは勘違いでした(;´д`)
是非、川魚食べに行ってみてください!その際は裏表とヤビツをクリアしてから行くとより一層、おいしくなりますよ♪www
フォロー申請ありがとうございました♪
ブログのリンク合ったので見ちゃいました(笑)
めっちゃ面白いですね(≧∇≦)b
おいらもピークス参加して来ましたです。
速くも長くも走れない立ち位置の中途半端なおいらには^^;丁度良いイベントなんですよね~(笑)
参加者がギスギスしてなくて、ほっこり微笑ましいお笑いイベントですのでwww来年は是非ぜひです\(^o^)/
ご近所さんみたいですので、その内ひょっこりお会い出来ることを楽しみにしております(//∇//)
コーラさん
おお!コメントありがとうございます!
ブログ、楽しんでいただけたなら嬉しいです(^_^)
ツイッタ―でも言いましたが、あれを完走するのですからコーラさんは中途半端なんかじゃないですよ(^_^;)
他の方のブログやツイッタ―でも「コーラさんは速い、強い、ヤバい」と書いてあった記憶が・・・。
ピークスはルートを見る感じ微笑ましさは皆無ですがwww
私も完走できるように来年に向けて鍛えます!
気晴らしに尾根幹や週末は宮ケ瀬へ行くことが多いのでタイミング合えば是非、一緒に走って下さい(^o^)丿